「発達障害とことばの相談」を読んで
発達障害とことばの相談 子どもの育ちを支える言語聴覚士のアプローチ (小学館101新書) [ 中川信子 ]
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この本は、発達障害の子どもたちのことばの相談をしてきた言語聴覚士中川さんが書かれた本です。セラピストの視点から書かれており、ことばの相談だけではなく、子どもたちとの関わり方、周辺環境の大切さ、子どもたちだけじゃなく人としても難しいことに寄り添って支えていくことの大切さを教えてくれます。
一人一人子どもたちは個性の違いがあるけれど、表面上の目立つことを鵜呑みにするのではなく、表情の先にあるもの、視線の先にあるもの、ことばの足りないもの、内に秘めた不安や、伝えたい、わかりあいたいという気持ちに寄り添うとはどういうことか、考えさせられました。
人は違って当たり前。だから一緒にやっていくworking togetherという考え方。
今のこの、辛辣な世の中に必要な処方箋の一つが書かれているように思いました。