コミュニケーションはわかりあえないことから
わかりあえないことから コミュニケーション能力とは何か (講談社現代新書) [ 平田オリザ ]
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冒頭から書かれていますが、この本はコミュニケーション能力をつけようとかコミュニケーション教育のために書かれた本ではありません。
劇作家である著者の「演じる」、コミュニケーションをデザインすることを教えてくれる一冊であります。
価値観が似た人であれば言わなくても分かったり、気持ちを汲み取ってくれて楽にコミュニケーションが取れたりします。
逆に、苦手な人は、何を言ってもやっても否定されたり、どう説明しても理解が得られなかったり、
意見の相違は日常茶飯事。コミュニケーションをとる事もやめてしまいたくなるものです。
コミュニケーションは、一人一人違って大変です。
タイトルにある通り「わかりあえない」ということから、
じゃあどうしたらいいのか
演じることでわかりあえる部分を探していくということ。
「いい子を演じる」ことが悪いことではない。
「演じされられる」と感じたときに、問題が起こるのだということ。
そんなことをたくさん考えさせられた本でした。